[婚活マニュアル] 3.違いを楽しめる感性を身につける


shutterstock_178725764

交際相手について、

よく「食の好みは一緒じゃないと」とか

「笑いのツボが一緒なのは大事」などと言う人がいます。

そして、好みのものや嫌いなもの、

面白いと思うことがピタリと一致する相手には、

運命すら感じてしまうことがあります。

ところが、結婚して一緒に暮らしてみると、

そうした考え方がなぜか180度変わります。

互いの「共通点」のかわりに「相違点」探しをしてしまい、

「相手が考えていることがわからない」

「考え方や価値観が違う」という違和感がどんどん大きくなり、

「彼にこんな面があったなんて・・・」と怖くなったり、

「やっていけるのだろうか」と不安になったりもします。

 

私の離婚相談室で2007年10月から2008年11月に行った

アンケートデータによると、相談者が現在抱えている悩みで

男女ともに1位に挙がったのは、「価値観の相違」でした。

「価値観の違い」は、一緒に暮らしてみると様々な点で感じられるものです。

でも、少し冷静に客観的に考えてみましょう。

実は自分たちが「運命」だと感じた小さな共通点は、

誰にでもありふれたものだったのではないでしょうか。

 

他人同士が違う価値観を持っているといのは、当たり前のこと。

にもかかわらず、自分の価値観と合わない部分を見つけると、

「なんでこんなに○○なの?」とか、

「私は○なのにあなたはいつも△。ありえない!」などと、

つい不満に思ってしまうのは、価値観の押し付けでしかありません。

もともと価値観のすり合わせをしようということ自体、ムリがあるのです。

タチの悪いことに、女性は共感し合う生きものなので、

その違和感を他人に話して共感を得ることによって、肯定してしまうのです。

たとえば、友達などに、

「私のダンナ、○○なんだけど、おかしくない?」などと話します。

すると、女友達は「それ、おかしい!」

「言ったほうがいいよ」などと同調し煽ります。

そして、女友達の無責任な煽りにのせられて、

ますます夫に対する不安・不満を募らせていくので。

そこで一つ忘れてはいけないのは、

いくら親しい仲であろうとも、

女友達にとって「友達と友達の夫の価値観のズレ」

なんてどうでもいいということ。面白半分の場合もありますし、

相談したところで、無責任な意見に振り回されてしまうだけです。

一方、恋愛や結婚がうまくいく人というのは、

「自分と異なる面」を見せつけると、

「新しい価値観」として受け入れてみたり、

一つの知的好奇心の表れでもあります。

これは他人同士が一緒に生活していく中では、不可欠な感性です。

そもそも自分一人の価値観なんて、

自分が思っているほど優れたものでも、絶対的なものでもありません。

自分の価値観に固執し、他人との価値観の違いを認められない人は、

誰と付き合っても結婚しても、結局はうまくいかないのです。

 

結婚力が上がる名言

優雅は美貌と違ってすり切れない。

貞淑な妻に優雅ささえあれば、

彼女は結婚の最初の日のように夫に気に入られる。

ルソー(哲学者)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です